見えない植物の動き
氷点下の外の寒さをよそに赤いゼラニュウムの花がつぼみを開こうとしています。
きっちりと閉じた赤い花弁は、いつの間にか、緩み始めました。ずっと傍らで見ているのに、花弁の動きを動きとしてとらえられないのはなぜでしょうか。
花ビラの開く時間(速度)とスケール(大きさ)が、見つめている私の生きている時間とスケールと、大きくちがっているからでしょうか。
ビデオカメラで捉えた早回しの映像で、めらめらと花びらが踊るように花開く様子を見た記憶があります。私達の視覚はあまりにもゆっくりな変化を待つことはできないようにできているということでしょうか。
それにしても、植物は不思議です。人のそばにありながら、こんなにもよく分かっていないと思わせる。ほら、いつの間にか、きれいに花開いています。
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